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ねこの森には帰れない [CD]

ねこの森には帰れない

ねこの森には帰れない

  • アーティスト: 谷山浩子
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1991/05/21
  • メディア: CD

1.朝の扉をひらく時/2.河のほとりに/3.ねこの森には帰れない/4.私の愛した人/5.風を忘れて/6.お早うございますの帽子屋さん/7.すずかけ通り三丁目/8.おさかなは あみの中/9.山猫おことわり/10.くま紳士の身の上話/11.本日は雪天なり/


 話題の映画「ゲド戦記」の挿入歌「テルーの唄」の作曲が谷山浩子さんであることを知って懐かしくなった。若かった頃、彼女の「オールナイトニッポン」も聞いていた。ただ彼女のアルパムは「ねこの森には帰れない」しか持っていない。この中の「お早うございますの帽子屋さん」は私の大好きな歌である。いろいろな色の帽子と一緒に小さな幸せを配っている帽子屋さんの歌。

疲れるだけですよ 憎んでみたところで
だから お早うございますの帽子屋さん
ひとこと話をすれば 誰でも友達
だから お早うございますの帽子屋さん
(谷山浩子「お早うございますの帽子屋さん」)

 私の心を憎しみが支配しそうになったら、この言葉を呪文のように唱えている。初めて聞いた時から今までずっと私の大切な呪文である。優しいメロディーと共に私の心を浄化する呪文である。
 「誰だってみんな やさしい人ばかり」など歌詞の中の帽子屋さんの思い、たぶん谷山浩子さんの思いは「きれいごと」だろう。でも、争いを嫌い平和を願う帽子屋さんの思いが伝わってくる。

 後半(LP時代のB面)は童話「車のいろは空のいろ」が基になっている。この童話にはたくさんの続編があって、編集の仕方によってたくさんの本があって、どの本を参考にしたかが分かりにくい。実は図書館で全部借りて読んだことがあるのだが、どの本にどのストーリーがあったかは忘れてしまった。「車のいろは空のいろ 全3巻」もあるらしい。「財団法人大阪国際児童文学館」のサイトを見ると「白いぼうし」というタイトルの本に歌詞の基になったストーリーが全て載っていそうである。ポプラ社のサイトにも目次があった。「すずかけ通り三丁目」は「すずかけ通り三丁目」、「おさかなは あみの中」は「うんのいい話」、「山猫おことわり」は「山ねこ、おことわり」、「くま紳士の身の上話」は「くましんし」、「本日は雪天なり」は「本日は雪天なり」だろう。解説は「財団法人大阪国際児童文学館」のサイトが良い。谷山浩子さんの歌詞は童話のストーリーとは異なっていたような気がするが、主旨は同じだろう。理屈っぽい私が好きなのは次の歌詞。
 

となりのおばさんみけねこで みけねこがおばさんだったとしても
何がわるいことがあるのよ なんにもわるいことはない
(谷山浩子「山猫おことわり」)
川上先生 とらねこで とらねこが 先生だったとしても
なにがわるいことがあるのよ なんにもわるいことはない
(谷山浩子「山猫おことわり」)

 その通りだよなぁと思った。歌の中には山猫と松井運転手の会話が挿入されている。聞いていると面白い。「山猫さん、あなたの仰る通り!」と思った。

 前半はメロディーの暗い歌があって嫌になるかもしれないが、「車のいろは空のいろ」が原作の後半はしっかりとしたメッセージが込められているが楽しいし感動できる。ぜひ聞いてほしい。


タグ:谷山浩子
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