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鬼束ちひろ the ultimate collection [CD]

the ultimate collection

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  • アーティスト: 鬼束ちひろ,羽毛田丈史,土屋望
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/12/01
  • メディア: CD

1.流星群/2.声/3.眩暈/4.月光/5.infection/6.We can go/7.Fly to me/8.シャイン (album version)/9.BACK DOOR (album version)/10.King of Solitude/11.CROW/12.茨の海/13.私とワルツを/14.call/15.Sign/


 最近は気分が沈んでいて鬼束ちひろさんの歌が聞きたくなった。ファーストアルバムとセカンドアルバムから選んで自分でベスト盤を作っていたのだが、その後の曲が含まれたベスト盤を買っていたことを思い出してこのアルバムを聞いている。完全なシングルコレクションもあるらしい。「SINGLES 2000-2003」
 鬼束ちひろさんの歌を聞いたのはテレビ朝日のドラマ「トリック」の主題歌「月光」が最初。「I am GOD'S CHILD」というフレーズが衝撃的だった。

I am GOD'S CHILD(私は神の子)
この腐敗した世界に堕とされた
How do I live on such a field?(こんな場所でどうやって生きろと言うの?)
こんなもののために生まれたんじゃない
(鬼束ちひろ「月光」)
I am GOD'S CHILD(私は神の子)
哀しい音は背中に爪跡を付けて
I can't hang out this world(この世界を掲げる事など出来ない)
こんな思いじゃ
  どこにも居場所なんて無い
(鬼束ちひろ「月光」)

 この世での生きにくさが伝わってきた。救いを求める思いが伝わってきた。鬼束さんは意図的に歌詞を書いてないようだが、当時の私の思いに近かったような気がする。私自身は幸せな人生を送っていたのだが、醜い事件が多い世の中に不満があったように思う。「この腐敗した世界」というフレーズが私の心にヒットした。

 テレビ朝日のドラマ「トリック」は続編が作られて第3回まで彼女の歌が主題歌として採用された。「月光」「流星群」「私とワルツを」の三曲ともこのアルバムに収録されている。「トリック」はコメディタッチのドラマだが寂しさのようなものが含まれている。その寂しさの部分が歌われているような感じである。だから主題歌として調和している。
 彼女の歌詞は通して読むと意味不明になる事が多いのだが一般的に歌詞というものはそういうものだろうし、各フレーズに心を打たれる。例えば9・11テロで発売延期になった「infection」の次のフレーズも良い。

爆破して飛び散った
心の破片が
そこら中できらきら光っているけど
いつの間に私は
こんなに弱くなったのだろう
(鬼束ちひろ「infection」)

 メロディに載せて鬼束さんが歌うと歌詞を読む以上に伝わってくる。
 NHKの番組で使われていた「BACK DOOR」の次のフレーズも良い。

明日が見えてしまうなら 立ち止まってみるの
足跡だらけの道など走るのはやめて
(鬼束ちひろ「BACK DOOR」)

 「CROW」の次のフレーズも好きである。

この鎧は重すぎる 昨日など越えて
強くなんてなれないけど 逃げたりしないで
もう誰も貴方を攻めたりしない
そんなの早く脱いで
(鬼束ちひろ「CROW」)

 他にもたくさんある。


タグ:鬼束ちひろ
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