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モーニン! [本]

モーニン! (クイーンズコミックス―ユー)

モーニン! (クイーンズコミックス―ユー)

  • 作者: 川富士 立夏, 黒沢 明世
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: コミック

 新聞で紹介されていていつか読もうと切り抜いておいたのだが、最近買ったので読んだ。面白かった。葬儀屋に対する印象が良くなった。問題のある葬儀屋もあるだろうが、主人公戎富久子が働いている葬儀屋さんは素晴らしい。特に儀式部チーフの戸村井潤子のようなことができる葬儀屋がいたら全てを任せたくなる。戸村井が何をしたかというと、自殺遺体の肉片を全部拾っているのである。「身体の全部を帰してあげたい」が口癖らしい。彼女がこのようなことをするようになったのは悲しい過去があるからなのだが、それは読めば分かる。それほど意外な話ではないが、私は感動した。そして、それを知って自分との差を思い知らされて一度は落ち込んだ富久子が初めて湯灌を手伝うシーン。ただ手伝うだけならそれほど感動しなかったが、遺体を洗う遺族を見て富久子は…、そしてその行為に対して遺族は…。感動した。他には富久子が暴走して無宗教形式の自由葬にしようとしたけれど親戚に反対されて苦しんでいた少女に対する戸村井の計らいにも感動した。

 実はこの本は感動的な話を読みたくて買ったのではない。葬儀に関してあまりに無知で葬儀費用で業者の「カモ」にされたくなくて、ある程度は知識を身に付けようと思って買った。漫画の部分を読んでも何となく分かるが、途中にコラムが挟まれていて、そのコラムでも勉強できる。次の情報は意外だったので驚いた。

「お通夜に喪服を着て行くのは、まるで不幸を待っていたように映るのでNG」「喪服を着るのは本来、喪に服している者のみ。友人、知人として聴聞する場合、喪服を着る必要はない」というのが、これまで知られてきた常識です。これを守るなら、通夜には平服、告別式には地味なダークスーツなどでOKです。

 最近では変わったようで、今日的に無難な装いも提案されている。

 ついでに私が死んだ場合に葬儀などをどうしてほしいかを書いておく。家族はこのブログを読まないだろうけど。
 病院で死んだ場合、最初にやってきた業者には任せない。搬送されちゃったら搬送だけ。葬儀は自由葬。戒名はいらない。とにかくできるだけ安く済ませてほしい。葬儀は死者のためにあるのではなく遺族のためにある。遺族に負担を強いる葬儀ならいらない。それが私の意見。


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