さんてつ: 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録 [本]
さんてつ: 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録 (バンチコミックス)
- 作者: 吉本 浩二
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/03/09
- メディア: コミック
裏表紙に次のように書いてある。
3.11…岩手県沿岸部を走る三陸鉄道では、線路の多くを被災。ガレキの山の中、「さんてつマン」たちは、それでも前を向き、震災わずか5日で一部再開を果たしたのだった。綿密な取材を元に描く震災ドキュメンタリー漫画の決定版!!
初版は2012年3月15日。初版の直後に読めば感動したのかもしれないが、今日初めて読んだ時は残念ながら感動できなかった。感動的な話は描かれている。でも、構成が「取材日記」のような形で、インタビューの様子が描かれていて、私が期待していたのは、作者が登場せず、ただ「さんてつマン」とその周辺の人たちが登場する復旧のストーリーだったから、期待外れになってしまった。
三陸鉄道の復旧の話はNHKもドキュメンタリーで放送した。その時は感動したのだが…。
漫画にはさんてつ復旧以外の話も盛り込まれていた。その話もNHKのドキュメンタリーで取り上げられていて、その時は感動したし、生の証言を聞けば今でも感動できるような気がする。
やはり、取材日記のような構成ではなく、取材を元に当時起こったことを再構成して漫画にした方が感動したかもしれない。ドラマや映画の台本になるような感じで…。
でも、当時何が起こったかの記録としては意義があると思う。
読むのに約1時間。
タグ:吉本浩二
2015-07-18 17:57